消去方式
上書き消去方式(HDD、SSD、eMMC)
セキュア消去方式(HDD、SSD、eMMC)
サニタイズ消去方式(HHD、SSD)
HDDとSSDを搭載した機種
上書き消去方式(HDD、SSD、eMMC)
消去方式 | 書込回数 | 書込/検証方法 | ディスクシュレッダー7 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
スタンダード | スーパー | ライト | ||||
乱数1回 | 1 | 乱数1回 | ○ | ○ | ○ | |
乱数2~5回 | 2~5 | 乱数2~5回 | ○ | ○ | × | |
乱数6~9回 | 6~9 | 乱数6~9回 | × | ○ | × | |
NSA推奨方式 | 3 | 乱数2回→ゼロ | ○ | ○ | × | |
米陸軍準拠方式 (AR380-19) |
3 | 乱数→固定値1→固定値2 | × | ○ | × | |
米海軍準拠方式 (NAVSO P-5239-26) |
3 | 固定値1→…→固定値3→消去検証 | × | ○ | × | |
米空軍準拠方式 (AFSSI5020, AFI33-202) |
7 | 固定値1→…→固定値7→消去検証 | × | ○ | × | |
米国防総省準拠方式 (DoD5220.22-M) |
3 | 固定値1→固定値2→乱数→消去検証 | ○ | ○ | × | |
米国防総省準拠方式 (DoD5220.22-M ECE) |
7 | 固定値1→固定値2→乱数→乱数→固定値1→固定値2→乱数→消去検証 | × | ○ | × | |
NCSC準拠方式 (NCSC-TG-025) |
3 | 固定値1→…→固定値3 | × | ○ | × | |
NCSC準拠方式×2回 (NCSC-TG-025) |
6 | 固定値1→…→固定値6 | × | ○ | × | |
グートマン推奨方式 | 35 | 乱数4回→固定値1→…→固定値27→乱数4回 | × | ○ | × | |
ゼロ書き込み方式 +消去検証 |
1 | ゼロ→消去検証 | ○ | ○ | × |
- HDDを搭載した機種では、「ディスクシュレッダー7・スタンダード」はNSA推奨方式および米国防総省準拠方式(DoD5220.22-M)、ゼロ書き込み方式+消去検証、乱数1~5回から、「ディスクシュレッダー7・スーパー」は上記のすべての消去方式の中から、実行時に指定します。
- 「ディスクシュレッダー7・ライト」は、HDDを搭載した機種では消去方式が1つに固定されています。標準の消去方式は「乱数1回」です。10本以上一括してご注文いただいた場合には、他の消去方式もお選びいただけます。(詳細は消去方式変更サービスをご覧ください)
- 「消去検証」は、書き込みの後に値が正しく書きこまれたかどうかを調べる作業です。
- NSA : The National Security Agency 米国家安全保障局
- NCSC: The National Computer Security Center ( 米国家コンピュータセキュリティセンター )
- グートマン推奨方式は、グートマン(Gutmann)が1996年に発表した論文で提唱した消去方式です。RLL(Run Length Limited)やMFM(Modified FM)といった磁気媒体上のデータエンコーディング方式(フォーマッティング方式)を分析し、データの痕跡が最も残りにくい上書きデータを理論的に算出している点に特徴があります。
- ゼロ書き込み方式+消去検証は、米国国立標準技術研究所(NIST:National Institute of Standards and Technology)が2014年発表の「SP800-88 Rev.1」に記述された消去方式です。一般的に入手できるツールを利用した攻撃に対して耐えられる「Clear」レベルの消去方式に準拠します。
セキュア消去方式(HDD、SSD、eMMC)
消去方式 | 書込/検証方法 | ディスクシュレッダー7 | |||
---|---|---|---|---|---|
スタンダード | スーパー | ライト | |||
セキュア消去 +消去検証 |
対象ディスクのセキュア消去コマンド →消去検証 |
○ | ○ | ○ |
- セキュア消去(Secure Erase)は、ディスク(HDD,SSD,eMMC)が備えている消去機能です。ディスクにセキュア消去を行うコマンドを送ることにより、ディスク内部の処理のみで消去処理が実行され、データを完全消去します。「ディスクシュレッダー7」はSerial ATA接続やIDE接続のディスクではEnhanced Security Erase Unit(未対応の場合はSecurity Erase Unit)コマンドを、NVMe接続のSSDではFormat NVMコマンドを、eMMCではSecure Eraseコマンドを送ります。
- SSD、eMMCを搭載した機種では、自動的に「セキュア消去+消去検証」が選ばれます。他の消去方式を選ぶ場合は、実行時に指定してください。
- SSD、eMMCでも上書き消去を実行することは可能ですが、「ディスクシュレッダー7」ではセキュア消去による消去を推奨しています。(詳細はSSD対応をご覧ください)
- 一部のHDDではセキュア消去も可能です。ただしHDDのセキュア消去は長時間を要し、その間、進度表示は行われず、中止できません。さらに、セキュア消去中にパソコンの電源を切るとHDDにアクセスできなくなる場合がありますので、十分に注意してください。 このような理由から、HDDの場合、特に必要性がない場合は、セキュア消去ではなく上書き消去をご利用ください。
サニタイズ消去方式(HDD、SSD)
消去方式 | 書込/検証方法 | ディスクシュレッダー7 | |||
---|---|---|---|---|---|
スタンダード | スーパー | ライト | |||
サニタイズ +消去検証 |
対象ディスクのサニタイズコマンド →消去検証 |
○ | ○ | × |
- サニタイズの機能を搭載した一部のディスクでは「サニタイズ+消去検証」が選択できます。ディスクにサニタイズ消去を行うコマンドを送ることにより、ディスク内部の処理のみで消去処理が実行され、データを完全消去します。セキュア消去よりもさらに元データの復元不可能性のレベルが高く、NIST SP 800-88 Rev. 1 では「Clear」より高い「Purge」レベルに該当します。
- SSDを搭載した機種では自動的に「セキュア消去+消去検証」が選ばれますので、「サニタイズ+消去検証」を選ぶ場合は、実行時に指定してください。
- 一部のHDDではサニタイズ消去も可能です。ただしHDDのサニタイズ消去は長時間を要し、その間、進度表示は行われず、中止できません。さらに、サニタイズ消去中にパソコンの電源を切るとHDDにアクセスできなくなる場合がありますので、十分に注意してください。 このような理由から、HDDの場合、特に必要性がない場合は、サニタイズ消去ではなく上書き消去をご利用ください。
HDDとSSDを搭載した機種
消去方式 | 書込/検証方法 | ディスクシュレッダー7 | |||
---|---|---|---|---|---|
スタンダード | スーパー | ライト | |||
HDD: 乱数書き込み方式 SSD: セキュア消去+消去検証 |
乱数1回 対象ディスクのセキュア消去コマンド→消去検証 |
○ | ○ | ○ |
- HDDとSSDを搭載した機種では、HDDは「乱数書き込み方式(1 回書き込み)」が、SSDは「セキュア消去+消去検証」が標準で選択されて、データを同時に消去します。
- 「ディスクシュレッダー7・スタンダード」と「ディスクシュレッダー7・スーパー」でHDDやSSDに対して異なる消去方式を実行したい場合は、消去対象ディスクの確認画面で消去対象ディスクを選び、実行したい消去方式を指定してください。
- 「ディスクシュレッダー7・ライト」では消去方式が自動選択されるため、消去方式を選択する画面は表示されません。自動選択された消去方式と異なる方式を指定したい場合は、消去時間の見積もりの画面で[消去方式]をクリックすると、選択し直すことができます。
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