導入事例 : マイクロソリューション株式会社
リユース事業のデータ消去ツールとして採用。
利用回数無制限で大幅な低コスト化を実現。
「日々の業務でディスクシュレッダーを利用しない日はありません。毎日、導入したディスクシュレッダーのメディアをフル稼働させています。」
マイクロソリューション株式会社
営業部推進事業部 営業部 営業一課 主任 岡 俊之様
営業担当として、顧客企業へのパソコン買取や
データ消去などのセキュリティ施策を提案。
データ消去をサービスとして手掛けるようになったきっかけをお聞かせください。
弊社の前身である旧ハイマン電子に話は遡ります。ハイマン電子では、もともと大手メーカーのパソコン製造や電子機器の生産、修理を業務として請け負っていました。そうした取引の中で、2001年ごろにあるパソコンメーカーから
データ消去の依頼を受けたのが、サービスの始まりです。
そこから、2003年に弊社に営業権が委譲され、パソコンの買取や中古パソコンの販売へと展開され、本格的にデータ消去を事業として行うようになりました。中古パソコンの販売やOA機器の廃棄業からデータ消去サービスに参入する会社が多い中で、弊社のようにパソコン製造がきっかけで始めた例は極めて珍しいと思います。
データ消去サービスで、ディスクシュレッダーをご採用いただいた理由は何でしょうか。
2001年当時の担当者から聞いた話ですが、メーカーから消去業務を請け負うにあたって、消去方式をNSA推奨方式で行うことが決められました。当時、NSA推奨方式を搭載した消去ソフトが、ディスクシュレッダーしかなかったことが採用の大きな理由だったようです。
その後、他社の消去ソフトを検討することもありましたが、乗り換えることはありませんでした。他社製品の中には1台ごとにライセンスが必要なものもあります。たとえそれが1台あたり数百円であったとしても、毎日かなりの台数を消去
しますので、結果的にそれなりのコストがかかってしまいます。その点で、ディスクシュレッダーは利用回数や台数に制限がないため、コスト的にも大幅に安いと感じています。
操作方法が簡単であることも継続して利用する大きな理由です。パソコンのリユースは、データ漏洩などのリスクが大きいため、ミスが許されません。弊社が使うディスクシュレッダー・ライトはキー操作が少なく、ミスを未然に防ぐことができ、作業効率も高まります。このような理由で、弊社ではディスクシュレッダーを長年にわたり、使い続けています。
あらためて、ディスクシュレッダーをどのようにご利用になられているのかをお聞かせください。
パソコンのデータ消去は、基本的にすべて埼玉県入間市にある東京事業所でディスクシュレッダーを使って行っています。企業や官公庁などの一般のお客様が使われていたパソコンをお預かりし、お客様に代わってデータ消去を行います。検収結果をお客様に報告し、資産保有のものであれば弊社が買取し、リースレンタル物件であれば指定のリース会社やレンタル会社に返却します。リース会社やレンタル会社からの請負いでデータ消去のみを行うこともあります。
東京事業所のラインで足りないときは、山形などにある別の事業所に急遽ラインをつくり、対応することもあります。この時も消去ソフトはディスクシュレッダーを使います。消去前のパソコンを社外に持ち出せないお客様もいらっしゃいますので、その場合にはお客様のところに出向いて消去することもあります。ただし、NSA推奨方式で消去するディスクシュレッダーでは時間がかかるため、利用頻度は低いですね。
御社のデータ消去サービスの特長とディスクシュレッダーの関係についてお聞かせください。
東京事業所では、パソコンの入庫、検査、データ消去、クリーニング、梱包、出荷までを行っており、すべての工程が一元管理されています。パソコン製造や電子機器の生産で得られた管理技術を導入し、高度なリユースフローを実現しています。
入荷した状態でディスクシュレッダーが起動する場合は問題ありませんが、不具合で起動しない場合もあります。その場合には、パソコンからハードディスクを取り出し、消去専用に組み立てたパソコンに付け換えて消去します。それでもダメな場合は磁気破壊です。FD版もまだまだ現役です。内蔵のCD-ROMドライブが壊れているケースが意外と多く、FD版の出番は少なくありません。パソコンのスペックによって消去時間が異なるので、早く消去が済むパソコンから処理を行い、時間がかかるものは後回しにするなど、効率よく作業ができるように工夫しています。
消去後は、必ずディスクの内容表示機能でダンプリストを確認しています。最終的に人の目で消去結果を確認できるところがディスクシュレッダーなど消去ソフトの強みですね。日々の業務でディスクシュレッダーを利用しない日はありません。毎日、ディスクシュレッダーでパソコンのデータを消しています。導入したディスクシュレッダーのメディアをフル稼働させています。
「ディスクシュレッダー2」から「ディスクシュレッダー4」にバージョンアップしていただきました。バージョンアップの効果について具体的にお聞かせください。
ディスクシュレッダー4では処理スピードが大幅にアップしました。そのため一日あたりの消去台数が増え、作業効率が上がりました。こうしたバージョンアップの効果を感じているのは、現場の消去作業担当者だけではありません。弊社の場合、入荷から各種再生作業、出荷までの流れがシステムで可視化されているので、たとえば、営業担当者がお客様からお預かりしたパソコンがどの状態にあるのかリアルタイムに把握できます。その状況をお客様に報告する際に、以前よりもデータ消去の工程が時間短縮されていることがわかり、その効果を実感しています。また、これまでよりも短納期で消去サービスを請け負うことができるようになり、営業面でもプラスにはたらいています。
ディスクシュレッダーを使っていてご不満な点はありますか。
今採用している「ディスクシュレッダー4・ライト」に限っていえば、ログ機能がありません。消去証明書は独自に発行しているので、大きな問題ではありませんが、ログ機能を搭載した安価な製品があるとうれしいです。
ディスクシュレッダーでは、数年おきに大きなバージョン変更がありますが、それ以外での不具合修正や機能強化が少ないように感じます。ディスクシュレッダーに限った話ではないかもしれませんが、パソコンの日々の進化に対して、対応が遅れているように感じます。ディスクシュレッダー4で動作機種が増えましたが、やはり動かないパソコンがあります。ドライバーソフトのアップデートで動作機種が増えるような仕組みがあるといいですね。
ディスクシュレッダーへの要望やデータ消去に関して今後の課題をお聞かせください。
さらなるスピードアップを期待したいです。お客様の中には、時間のかかるソフトウェアによる消去を敬遠し、短時間で処理が終わる磁気破壊などを希望される方もいます。弊社としては、環境にやさしい、買取りもできる、といったリユースの利点をふまえてソフトウェアによる消去を勧めているのですが、なかなか時間の制約には勝てません。作業面ではより一層効率を上げるために、フルオート版の導入も検討しています。
今後の課題としては、やはりスマートフォンやタブレットへの対応です。お客様からの要望はまだまだ少ないですが、製品の成熟が進むにつれ、旧機種を求める人が増え、中古市場も拡大していくと考えています。そうした際に、パソコンと同じくディスクシュレッダーのようなメーカー製の消去ソフトを採用したいと考えています。
この記事は2013年7月の取材をもとに書かれたものです。
閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。